眼科で

眼科に行ったら待合いがいっぱいだった。

ようやく、診察室の近くに呼ばれて移った。
前の椅子に、ママと幼稚園くらいの女の子がいた。

「ことのは ちゃん」と呼ばれた子だ。

ママが「先生にお会いすると、なんていうの」と話している。

「ううん ――― こんにちは」
「そうね」

「終わったらなんて言うの」
「ありがとうございました」

そう言いましょうね、と教えた。

ことのはちゃん が

「分かった」
「そう言えば なんとかなるの?」と聞いた。

何とかなるの。

そうだなあと、女の子のニュアンスが可笑しかった。

カテゴリ:日常・住まい