我らが俳句誌文月号の仲間たちの句について

リーダーの光影子さんはご覧になった壬生狂言を題材に全部詠んでおられる。
題材がとても面白いのに、残念ながらどれも今いちの出来なんです。
題材の面白さをこなし切れておられない。
特に季語の使い方に問題があるように思います。
本当に残念です。もう一工夫推敲是非して欲しいものです。
例えば「土蜘蛛の糸投げ掴む夏の風」なんか特に惜しい。
土蜘蛛が投げる糸が舞台いっぱいにパーッと広がる様を
詠んでおられるの良く分るのですが、
これでは説明に終わってしまい、表現もちょっとぎごちない。

由紀子さんの句では「朧夜の咀嚼しきれぬ事多し」
由紀子さん春の夜にひとりぼんやり