朝日新聞に毎日掲載されているのが、鷲田清一先生の
「折々の言葉」だ。
鷲田先生が紹介されるのは、哲学者から隣のおばさん
まで、その選択は限りがない。それがとても良い。
生きて生活している人すべてが哲学者だと言わんばかり
に思えて、そしてどの言葉も心に響く。
今日は、歌人の川野里子氏、歌集・歓待から一首と
あとがきが紹介されていた。
わが母は襁褓とりかへながら梟のやうに尊き目をする。
わが老婆が静かに逝くまで、日々、彼女を抱き起し, ひと匙ずつ食を供し、襁褓を替え、体を拭いてくれた人たち、その一人一人がたたえるほほ笑みは