中華街クラゲの酢の物注文す 


 沈みゆく海月みづいろとなりて消ゆ  山口青邨(1892-1988)

 沼の水月を動かし雁渡る 阿部みどり女  月下美人

 中華店クラゲの酢の物美味かりき アロマ

  波に乗り後世(ごせ)は海月の風来坊  高澤良一 素抱

  波のほをつきあげつきあげ海月行く  阿波野青畝

 珍味なり酒の肴に水母良し アロマ

 硝子越し水母ふわふわ水族館  アロマ

  波ゆきて波ゆきて寄る海月かな  高野素十

  波運び来たる海月の渚かな  稲畑汀子

  波音に耽りこころまで海月  吉持愁果

 歯応えプリプリクラゲの料理 アロマ

 電気水母とはカ