「日本の絵画(9)岸田 劉生の『切り通し』」

岸田 劉生が1915年に描いた油彩画の「切り通し」を見るといろいろなことを考えさせられます。
絵が美しいだけでなく人間の一生を暗示しているように感じられるのです。
日本の重要文化財に指定され東京国立近代美術館に常に展示されております。
私はこの絵を近代美術館で見た時の感動を忘れません。

1番目の写真は岸田 劉生が代々木の道路と土手と塀を描いた「切り通し」です。
この絵と「麗子像」は37歳で夭折した岸田 劉生の代表作と言われています。

「切り通し」をよく見ると左の道に沿って伸びる白い塀と、電信柱の影を真横に落とした土の坂道と、右の緑の丘の3つがそれぞれ