連載:藤井聡太七段

藤井聡太七段 16歳最後の対局は白星も「終盤は負けかとも思った」この1年は「試行錯誤」

 将棋の第69期大阪王将杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)2次予選は18日、東京・渋谷区の将棋会館で2次予選の開幕局を行い、19日に17回目の誕生日を迎える先手番の藤井聡太七段(16)が141手で初手合いの佐藤康光九段(49)を破った。

 ――本局を振り返って。
 「バランスを取るのが大変な展開になってしまった。飛車が安定せず、こちらの攻めが少し軽い感じになった。類型のない将棋となり、本譜は少し残念です」

 ――バランスをとるのに最後まで苦労した?
 「終盤の入り口で間違えてしまって、(76手目に)8三歩と打たれた時点で苦しくし