連載:普段使ってる仏教語

普段使ってる仏教語1

■ひどい■

醜い、むごい、過酷、といった意味の持つ言葉を
「ひどい」と言います。
「ひどい混雑だ」とか
「ひどい事件だ」とか、その状態を強調するときに、
よく使われます。

辞典には「残酷だ」「むごい」の他に「激しい」、
「はなはだしい」と書かれています。

この言葉は仏教語の「非道」から来ています。
「非道」とは、人の踏み行うべき道にはずれたこと。

悪趣味のこと。
道理に対する違背。
という意味です。

この「非道」を活用させた言葉が
「ひどい」と なったのです。

道ならぬこと、人情にはずれること。
むごたらしいこと。
という日常よ