貧すれど鈍せず 3

我が家は、貧乏であるがあんまり気にしてない様だ。
気にしているんだろうが、言ってもしょうがないと思ってたんだろう。
まして、子供の前で言っても解決にはならんと。

母は、「有る時の米の飯!!」とか、意味不明の事を言って、結構大判振る舞いする人だった。
末っ子の俺でも、大丈夫かと思う時もあった。

そんな時でも、父は何処からともなく食料を調達して来た。
しかも、結構珍しい物も有った。
今、思うに業者との癒着だったのでは・・・
父は、子供達には寡黙な人だった。
尤も、歳とってから解るのだが、案外お喋りなのだった。
母は基本的に明るい人だった。
農家の末っ子で