40年前の夏の昼下がりに箒を沢山担いだ行商人が訪れました。
当時は今ほど暑くないのでエアコンなどもなく
家中の戸を開け放していたものです。
奥さん座敷箒はいらんかね?
と居間の掃き出し口からひょっこり顔を入れて声かけています。
丁度夫も休みで在宅、ひと言三言言葉を交わして。
奥さん、冷たい冷や酒をご馳走してくれんかね?
真っ昼間から冷や酒かい、と思いましたが
見ると何十本もの箒を担いで歩いたので汗だく。
親の年頃の行商人、思わず夫も私もいいよ、と。
夫は下戸、一滴ものみませんが愉しそうに相手をしていました。
暑い日でした、1,2時間居間の戸