会社勤めの若い頃からこれまで、いくつもの葬儀に参列してきました。どれもこれも似たような段取りでしめやかに事が運びますが、あの長ったらしい読経には閉口します。

何を言っているのかさっぱり解りません。意味が解る人は死者を含めてどれだけいるでしょうか？
死者に捧げるものならば死者はそれを聞いて喜ぶのでしょうか？

焼香も同じです。順に並んで緊張して教わった通りに焼香すると、死者はあの煙にむせて喜んでいるのでしょうか？

いつも帰り道に私は考えました。私はこんな馬鹿げた儀式はごめんだ、死んだ私には聞こえない、見えない葬式なんか要らないよ。

義理で香典持って葬