「秋の思い出、あけび、栗、柿」

秋になりました。
秋になるとあけびや栗や柿などを思い出します。
戦中、戦後に仙台市に育った頃は秋の果物といえば柿と栗しかありませんでした。冬になれば果物店に青森の林檎や静岡のミカン並びがましたが、一般的に果物は貴重品でたまにしか食べられませんでした。

そんな時代の1950年頃に郊外の八木山の森深く入って行くと不思議に山栗が沢山落ちているところを一度だけ発見したのです。それは踊り上がるような歓喜でした。
栗の実を拾い集めてからさらに森の奥に入って行きました。と、不思議な果物がつるにぶら下がっていたのです。それは淡い紫色になったアケビでした。
すぐに取って