老舗の漢方薬店

奈良公園界隈には、町家造りの店や民家が多い。

それらの中で、ひときわ町家らしい町家のたたずまいの店がある。

それが、元暦元年(1184年)創業の菊岡漢方薬局だ。

24代続く老舗である。

その店先には陀羅尼助丸(だらにすけまる)の大きな木彫りの看板がある。

それはあの山伏の修験道の開祖役行者(えんのぎょうじゃ)が製法を伝えた腹痛を抑える薬だ。

黒い仁丹の粒のような薬だ。

その粒が三十粒入った分包が27袋入った一箱が、1000円程で販売をされていて、思っていたよりはお手頃な価格だ。

この店のイチオシの薬のようだ。

とはいえ、僕は還暦を過ぎて