昭和時代の思い出⑱


夕刻近くなって、家に前が騒々しくなって来た。
通りには満人が大勢集って居た.車道を荷馬車が粉塵を上げて血相をかえて行ったり来たりしていた
次兄と二人で満人の間を抜けて、梅田さんの家に行く。
むかえの家がやられていた。そこの家は私の同級生の石田さんという女の子の子の家だった。その家に一度だけ呼ばれて上がったことがあった。
立派な応接間にしかし、うす暗く陰気な感じがした。
壁には日本軍人の軍服と軍刀が吊るしてあった、何時逃げ出したのか、すでにもぬけの殻のようだ。
帰りはうす暗かった、その家から出て直ぐにはしりだ出したときに,その家のセパートに追い掛けられた