責任だけ取らされる事故

 小雨の29日(昨日)、幹線道路に通じる山道を走っていた時のことである。山道といっても、山を切り拓いて造成された宅地のメインストリートで、私の居住地からは急な上り坂と急な下り坂の組み合わせで、峠にだけ信号があり、幹線道路に至るまで優先道路になっている。峠を越えると、アクセルを踏まなくてもスピードが出る構造である。

 信号がある峠を越えて、スピードを抑えつつ次の交差点を渡り切ったところで、黒い「塊」が視野の右隅に入ってきた。こちらが優先なのにその「塊」は止まらず、ウソーと叫ぶ間もなく運転席側のドアに接触してしまった。その「塊」の正体は、黒いものを羽織り、