日本の未来

大前研一氏は、外資系経営コンサルト会社のマッキンゼーの元日本支社長であり、著者多数の経済アナリスト、論客である。

この『低欲望社会』においては、アベノミクスはコテンパンに叩かれている。

ただ、よく野党議員が言うアベノミクス、安倍政権批判とは違い、さすがに具体例を挙げ、説得力のあるものだ。

ただ読んでいて個人的に思うのは、大前氏の描く豊かな社会像は強者からの論理、視点にやや傾いている。

さらに一方で、高社会福祉国家である北欧の国々の社会システムにもよき例として触れている。

また、国際人の不足とその育成のための教育の大切さも説いている。

大前氏