朝鮮の人々

小学三年の時、新入生がクラスに入ってきた。林和子さんという名前だったが、僕といい勝負な小柄ぶり。遠足の時は手をつないだが、きつく握り過ぎて二人とも手がべとべとになって苦笑い。ベトベトになっただけではない、お互い好意を抱いてしまい、遠足が終わってからもなかなか手を離さなかった。

しかしひとつだけ問題があった。それは和子ちゃんの目が少しつり上がっていたことだ。

和子ちゃん、あんたのお目目可愛らしいけど、ちよつとつり上がってるんちやう?と僕は遠慮なく聞く。すると和子ちゃん、そうかもよ、だってうち朝鮮人の子供だもん、と。

家に帰ってから僕は考えた、和子ちゃ