中村哲医師の死

 今僕は悔しくてたまらない、一人PCの前で涙を流している、なぜ彼が、の言葉が何度も頭をよぎる。

 彼の追悼のためにこの詩を贈る



   空に聞け


どれだけの死体で壁を築けば

戦いの炎を防げるのか

どれだけの心を憎しみに沈めれば

嘆きの川を渡れるのか

どれだけ涙を流せば

飢えや渇きは癒されるのか

どれだけ風が吹いたら

嵐は収まるのか


僕はもう誰も憎みたくないのに

行き場のない怒りに包まれる


どれだけ愛すれば

彼方は振り向いてくれるのか

彼方の呼び声を信じ水に立つなら

嵐の海も渡れると言うのか


誰か教えてくれないか