ゴーン被告のレバノン逃亡劇から透けてみえる日本の刑事司法

年末年始を騒がせた日産の元会長ゴーン被告のレバノン逃亡劇をNHKなど日本のメディアは「日本とレバノンの間には容疑者の身柄の引き渡しに関する条約が結ばれていない」と伝えました。

何やら日本は世界各国と犯罪人引き渡し条約を締結しているような印象を与えます。ところが現在,日本との間で犯罪人引渡し条約を締結しているのは,韓国とアメリカの2カ国のみです。

犯罪人引渡し条約は、国際的には多くの国が相互に条約を締結しています。例えば米英ではそれぞれ約110カ国、欧州各国も数十カ国程度、韓国と中国も約30国程度となっています。日本の条約締結国は際だって少ないようです