都電の東池袋四丁目停留所から目と鼻の先だが、たどり着くのが簡単ではない。民家の敷地らしきところに入り込み、「通報するぞ!」なんて立て看板を横目に狭隘な路地を歩く。
やっと稲田18号踏切にたどりついた。
到達するのに自転車さえ通れないほどの細い道を行かなければならない。体を横にしてカニ歩きで踏み切りにたどりつく。すると自転車は抜けられる幅の踏切がある。
このアンバランスさは公共交通機関だからこそ味わえる妙味だ。加えて、時代がかった風景に出会えたから訪問した価値はあった。
ただ、開発の波がすぐソバまでやってきている。取り残され感に浸れなくなるのも時間の