イランの対米報復中の偶発事故、ウクライナ機誤射問題は、イラン政権が誤射だったことを「あっさり」認めたために、私見では思いもよらなかった反政府デモに発展している。犠牲者の中にはカナダ人がかなりいる、と言われている人々も、正しくはイラン系カナダ人で、１９３０年代から太平洋戦争中にかけて猛烈な迫害をうけた日系人と立場は同じ。イラン人の犠牲者ももちろん多く、事故発生当時隠蔽に走ったということで、イラン人が怒っているというのは、倫理的視点では、もっともなこととは思う。しかし、私には強い違和感がある。

　第二次世界大戦後のイランの歴史は、アメリカの介入の歴史とい