浅草散歩 ー五重塔と素月ー

浅草・浅草寺の五重塔の創建は古い。天慶5年(942)という。平将門の乱から僅か数年後。薬師寺伽藍と同じ様式で本堂を挟んで三重塔と共に2基あったそうだ。
江戸時代の境内図では五重塔、三重塔があったがその後焼失、慶安元年(1648)に徳川家光が五重塔を再建するものの三重塔は復興されずじまいだった。
江戸府内という指呼の間に上野寛永寺、谷中天王寺そして芝増上寺と共に4塔が屹立し「江戸四塔」と呼ばれ江戸っ子に親しまれていた。
浅草からちょっと寄り道をする。四塔の1つ谷中・天王寺は寺域の大部を東京都に寄贈し谷中霊園となっている。江戸末期の彰義隊の兵火で本坊、五重塔