妄想、幻想、ひょっとして実話?(その2)

このタイトルで日記を書くのは、ほぼ3年ぶりである。
1974年から75年春にかけてロンドンの公立英会話学校で学んでいた私は、同じクラスのヨーロッパ内出身の女性と仲良くなり、彼女と週末には小旅行、平日の夜はコンサートや映画に出かけた。大抵は1歳年上の彼女がどこに行くかや何を見るかを決め、私はそれに従っていた。当時まだ20代初期の私は、ヨーロッパのオーケストラや演劇の知識は殆どなかったが、彼女はそれらに詳しく、新作映画も良く知っていた。

彼女が誘ってくれたおかげで、ロンドンフィルなどの演奏会や当時大人気だった演劇「ジーザス・クライスト・スーパースター」を楽