風流に浴衣着こなす夕間暮れ



 ももとせを経し風流ぞ霧の家  水原秋櫻子 緑雲

 山中の風流猿のこしかけも  後藤比奈夫

 風流の宿や新酒の器まで  凉菟

 冬うらら砥部風流の皿のいろ  北見さとる

 砥部焼のコーヒーカップ愛らしく アロマ

 風流な反りのカップは薊柄  アロマ

 門の松おかめかぼちやを懸け風流  山口青邨

 風流や紅葉の中に散る木の葉  樗良

 風流のはじめや奥の田植うた  芭蕉

 畦道は曲り風流田植かな  山口青邨

 鯛味噌に風流綺語の主人かな  岡田鱶洲

 橋杭に残れる雪を風流と  後藤比奈夫 めんない千鳥

 風流の細水(ほそみ)にな