磯田道史先生の「日本史の内幕」から
■■毒味■■
時代劇とかを見ていると良く出てくるのが「毒味」という言葉
確かに権力者になればなるほど不審な死を遂げたものは多い
毒殺されたんじゃ、と疑いたくなるケースもある
ただ、磯田先生は、不思議だなあとの感覚を持っていたらしい
山ほどの古文書を読んだけど
毒味役が「私が毒味役です」と書いた文書を見たことがない
毒味役の存在は全く疑っている訳じゃないけど
これは一体何故なんだろうと
例えば「定本 江戸城大奥」という本では
将軍夫人の食事は「御広敷番頭 及び中年寄の御毒味」を経て提供されていたと出ている
連載:日本の歴史6