勢古浩爾氏著「定年バカ」を読む

気軽に読める本である。何回となく「バカ」がでてくる。定年バカは題名通り、第1章だ。続いてお金に焦るバカ、生きがいバカ、健康バカ、社交バカ、ここまでが第5章。まだまだ続く。第6章は定年不安バカ、そうして未練バカ、終活バカ、と続く。

本書は2017年11月が初版である。それまで発刊された定年以後の過ごし方などのノウ・ハウ本の殆どをよく言えば論破、悪くいえば難詰している。例えば奥村彰太郎氏著「定年後のお金の不安を解決する本」を何も解決しない本、と断定している。残間理江子氏の「それでいいのか蕎麦打ち男」は読まなくてもなんら問題はない、と切り捨てている。本田健氏