映画「ラストレター」

いまどき、メールというと、パソコンや携帯電話によるEメールのことを指し、便箋に手書きして封筒に入れ、切手を貼ってポストに入れる、つまり手紙という経験のない若者も多いのではないか、と思われるが、この映画は、紙に書いた「手紙」を軸に展開する。

 平凡な主婦である岸辺野裕里(きしべの ゆうり:松たか子)は、姉の遠野未咲(とおの みさき:本人は生身の人間としては登場しない)の葬儀で実家の宮城県白石市の実家に行き、未咲の娘、鮎美(あゆみ:広瀬すず・・・・未咲の少女時代と二役)から「仲多賀井」という面白い名前の高校から美咲あてに届いていた同窓会の案内状を受け取り、