街の寂れ具合と同期したかのラーメンは1930年代の味

 青梅にある「三玉屋」で、ラーメン600円、焼売600円を食べた。駅を出て東に3分くらい歩いたところにある。青梅の市街地の空洞化はかなり進んでいて、青梅街道沿いが猫と看板のまちとして整備されている以外は寂れている。この店も建物は綺麗だが、やはり活気がない。
 ラーメンは醤油味で、先代が1930年代に人力車引きを辞めて、麺づくりを中国人から教わったと書いてある。確かに日本のラーメンらしくなく、コンニャク麺か柔らかい冷麺といったところである。麺自体に味はあまりなく、食感を楽しむものだ。スープはよく言えば淡白、ストレートに言えば薄い。水戸光圀が食べた聡明期のラ