懐かしいバブル期の買い物。

この頃、私の頭も踊っていた。

仕事はいくらでも有って、月給も手取りで150万円になった時もあったし、ボーナスも年に三回もあった。

あらゆる高級品に手を出して、100万円もするような買い物をするのに躊躇もなかった。アメックスのお得意さん。

スーツやベルトはブリオーニ、靴はシルバーノ・ラタンジ、コートはチェスターバリー、まるで歩く広告塔、でも同僚も似たようなもので安心感があった。

完全にいかれていた。
趣味にも惜しげなく費やした。
何十万円もするヘラブナ釣りの竹竿を求めた。

私には変な癖があって、買ってしまえばそれで安心して使わない。
120本もあ