豆大福「三原堂本店」(水天宮前)、強いコシ、しっとりした餡


水天宮交差点の角に「三原堂本店」はある。
ガラス戸を開けて中に入ると、20個、30個と求めるサラリーマンで賑わっている。
「紙袋をもう一枚ください」
「領収証を書いてね」
現実的な声が聞こえる。

ここの豆大福は1個237円(税込み)だ。
ビニール袋から飛び出した豆大福はたっぷりの片栗粉で厚化粧。赤エンドウ豆は存在を隠している。

掴んでみる。薄めの皮だが、弾力がある。隠れていた赤えんどう豆が、ここにいるよとばかりに主張する。噛み心地がいい。餡は滑らか。

目を細めて、餡の爽やかさに溺れそうになっていると、餅に潜んでいた塩気が顔を出す。餡の甘さと塩気が