誰のもの? 「命」



 半年間の入院暮らしを終え、
自宅に帰ってから一週間が過ぎた。
息子夫婦も孫たちもよくしてくれる。
中途半端でいいかげんな半生を過ごしてしまった、
自分にはもったいないように穏やかな時を過ごしている。

 80代から90代の高齢者とともに過ごす中で、

「ああはなりたくないなあ」
「自分では何もできず、
寝たきりで、生きているだけでは意味はないなあ」
「適当な時にぽっくり逝くほうがいいなあ」
「そのためにいい方法はないものか?」
「命が自分だけの所有物なら」
  
等と考え続けていました。

 もちろん未だ結論はでていませんが、
何もかも誰かにやって