柴犬

我が家には伝統的に柴犬がいた。
ペット以上の存在。

私が生まれた記念に「健」という柴が来た。

こいつは気が強く家族以外に慣れることはなかった。
人が近づくと「ウーウー」とうなり声をあげて威嚇する。
噛みついたこともあった。

力も強く、太い鎖を何度も引きちぎって闊歩していた。
その都度、家族全員で探しに行った。
この時は不思議と人に危害を加えることはなかった。

この犬、私が中学一年生の夏休みに死んだ。

息子が生まれた記念に「銀」が来た。
日本一という血統を持った「ボン」という犬の子で息子のお気に入り。

この犬も気が強く家族以外に尻尾を振ることは