山本博文氏著「武士の評判記」を読む

先日逝去された山本氏の掲題の本を読んだ。副題は『よしの冊子』にみる江戸役人の通信簿である。田沼意次を排して、綱紀粛正を目指して登場した松平定信は直属の部下を要所に配し、役人たちの日常生活を密かに報告させていた。その情報報告書が『よしの冊子』である。先日山本氏死去について投稿したおり、ある方から本書を教えて頂いたのだ。

本書は下記の章から構成されている。
序章 松平定信の登場
第一章 政権交代ー松平定信と田沼意次
第二章 老中たちの評判
第三章 幕閣大名の生態
第四章 町奉行の勤務振り
第五章 勘定奉行と勘定所役人
第六章 江戸の機動隊、火付盗賊改
終章