連載:「特攻隊か」医師ら悲鳴 コロナ、一般診療に影響 迫る医療崩壊

「特攻隊か」医師ら悲鳴 コロナ、一般診療に影響 迫る医療崩壊

 新型コロナウイルスの感染者急増を受け、政府は緊急事態宣言の対象を全国に拡大した。深刻な病床不足で、感染症指定医療機関以外でも感染者の受け入れが進むが、突然の招集や防護具不足で医師からは悲鳴も。「特攻隊のようだ」。一部の医療機関では新型コロナ対策に追われ、一般診療に影響が出始めている。

 ▽懸念

 「防護具が不足し、知識も乏しいのに突然、医師を各診療科から集めるとの指示が下りてきた」

 感染症の指定医療機関ではないが、感染者を受け入れている東大病院(東京都文京区)の医師は戸惑いを隠さない。指示は4月上旬。重症、中等症の受け入れ病床を増やすため、人手