フランス人の男が独りごとの
ように言った
「私たちの息子夫婦が
病院で危篤状態なんです...」
「ひょっとして、United Airline
の事故ですか?」
「ウィ、そのとおりです」
「実は僕も同じです
友人が病院に搬送されて
瀕死の重傷だってことできたんです」
男は陽一を抱きかかえるように
ハグしてきた・・・
そこで大きな連帯感がうまれる...
海の見える小高い丘の上に
病院はあった
空港からここまでは
陽の見えていた空は
急激に雲と霧が広がっている・・・
受付ロビーに入ると
驚くべき男がそこにすわっていた
「あ、ユウ!」