ブックカバーチャレンジ、四回目。東郷隆「名探偵クマグスの冒険」。

東郷隆「名探偵クマグスの冒険」2008年。
東郷隆という作家の作品は、この一冊しか読んでいないが、何度も直木賞の候補になっていることからわかるように、非常に筆達者である。 名探偵クマグスとは、柳田國男から「日本人の可能性の極限」と評された南方熊楠、その人である。後半生を僕の住む田辺市で過ごした。子供の頃は、とても偉いが、とても変わった先生がいたと聞いていた。
上野の国立博物館では、二度、企画展が開催されたが、二度目のタイトルは「一〇〇年早かった智の人」だった。
エンサイクロベティア的な知識と記憶力の持ち主、語学にはきわめて堪能で、二十数カ国語解したと