連載:「親を看取る怖さ」に震えた娘が探し出した"道"

「親を看取る怖さ」に震えた娘が探し出した"道"

「親を看取る怖さ」に震えた娘が探し出した"道"
心穏やかにその日を迎えるためにできること
人はいつか老いて病んで死ぬ。その当たり前のことを私たちは家庭の日常から切り離し、親の老いによる病気や死を、病院に長い間任せきりにしてきた。結果、死はいつの間にか「冷たくて怖いもの」になり、親が死ぬと、どう受け止めればいいのかがわからず、喪失感に長く苦しむ人もいる。
和泉陽子(仮名、61歳)は、96歳の誕生日を迎えた父親が「すい臓がんで余命は短い」と、医師から突然告げられた。姉弟2人だけで父を無事に送れるのか。考え出すと怖くてたまらず、臨終での経験が豊富で、自分たちの