運のいいことに1年に1度しか 見られないという 世界最大の滝を見たんだ!ーー陽一の頭に サユリの顔がさっと うかんできた…

1階ロビーのすぐ奥には
大きな食堂

いや、食堂というより
ナイロビの下町の夜の社交場
という感じで

若者から中高年までの男女が
和気あいあいと食べ、飲みながら
おしゃべりを楽しんでいるサロン...

さまざまな香辛料のまじりあった
カレーのにおいが
空腹を大きく刺激する

できたてのやわらかいナンを
カレーにつけて、うわっとほおばる...

泉の入り口に咲いたヒマワリのような
あたたかく、しなやかな世界に
ふわっと入りこんだような感じで

陽一ははじめて
遠いアフリカにやってきたのだという
充実感に感無量になる・・・

「ここにきたら、兄ちゃん
これ