マルクス・ガブリエルの『新実存主義』(岩波新書)を読んだ。ガブリエル本人の論考とそれに対する4人のコメント、そして最後にガブリエルによるリプライによって構成されている。
全体的に難しかった。とっつきにくいということがある。原著が2018年にNEO-EXISTENTIALISMというタイトルで出た本の翻訳だそうで、現代哲学の最先端なのではないかと思う。カントやデカルトならいざ知らず、現代哲学にはとんと馴染みがないので、言葉の背景とか文脈がわからないこともあって、読むのに少々苦労した。ですので、ど素人の感想文としてお読みください。
まず、サルトルなどの「