連載:

「終活第一歩」53.2

「人生と同じだね。山あり谷ありでさ。鍛えられるよ。」

やっと仲間に追い付いた。市民の森の小径には、小さなアップダウンがある。

「そうですね」
「オレなんか、谷から始まったからさ」

小学生の時に母親が出て行ったと言う。それからした話は、冗談を言っては笑わせる普段の彼からは、想像も出来ない内容だった。

帰宅してシャワーを浴びると一日が終わったような満足感がある。

午後になってホームセンターに行った。昨日も行った。朝顔を買ったのだが、一鉢は植えたが鉢がなくて植えられなかった。

鉢は増やさないと決めているから、今まで植わっているものを処分するしかない