小さなカネと 大きなカネ

6年ほど使っていた小銭入れを無くした。

なじみの店で最後に払った際の手の動きを覚えている。
あの店だと電話をしたら、
「お世話になっております。今は見当たりませんが。出てきましたらご連絡を差し上げましょう」と話された。

薄いブルーの小銭入れ。手に馴染んで悔やまれるものです。小銭は惜しまない。
使い勝手が良かった。蓋を止めるホックがときに外れる事があってバッグにコインが散った。買った店で特別に、もう一つのスナップを付けてもらった。
私だけの持ち物と分かる。

連絡が無くて、ふと街の駅前交番に寄ってみた。
朝夕には交番の前に警官が立って挨拶してくれる。