88、「駅路/最後の自画像」(松本清張・向田邦子著)は時代に翻弄される人間の、生きるかなしさ描く

「駅路/最後の自画像」 松本清張・向田邦子著 新潮社
2009年12月20日発行
ーこれは、松本清張の作品を読んでみようと思って探していたら見つかったので読んでみた。だけど、それほど僕には面白くなかった。
ー松本清張、昭和32年に、「点と線」、33年に、「ゼロの焦点」、35年は「砂の器」と立て続けに名作とされる長編を発表された。短編ながら「駅路」も評判になっていた。
 それでどこに新しい芸術が出来、どこに創造があるかと彼は言うのだが、普通の人間にも平凡な永い人生を歩き、或る駅路に到着したとき、今まで耐え忍んだ人生を、ここらで解放してもらいたい、気儘な旅に