山小屋の怪・・・私は見た、真夜中に正体不明の動く頭を!

昨夜、久しぶりに金縛りにあった。
金縛り・・・久しく忘れていたあの日の夜のことを思い出した。

あの時は日本アルプスのある山小屋だった。
小屋には午後5時過ぎに着いた。
各部屋はほぼ満杯だった。
しかし、ひとつの部屋だけは誰も案内されていない。
あとから来る到着客もその部屋には割り当てられない。
われわれは少なからず窮屈な思いをしていた。

「あの部屋は使わないのですか」と、誰かが尋ねた。
山小屋の人は「熊が出てきているので、あの部屋から監視するために使えないのです」と言う。
「夜は危険ですから外に出ないように・・・」とも付け加えた。

その夜は、山小屋