あやとの想い出~一人になって思うこと

今の自分は、正直何のために生きているのかよくわからない。
「まだ死んでないから、まだ生きている」だけの存在に過ぎないように思える。
しっかり者の家内が天に召され、だらしのない自分が残された。
彼女はあれだけ尽くしてくれたのに、私は何もしてやることができなかった。
せめて一緒に病気と戦いたかった。
ガンのことを教えてくれなかったから仕方ないって?
それは違う、何かといえば慌てふためくばかりの私だから頼りにならなかったのだ。
亭主としては失格だろう。思いやりが足りなかった。
おまけにエンディングノートに書いてあった内容に従い、前のご主人の墓に埋葬したので、私