茶人伝の著者は97歳

歌人同士としての長いおつきあいですが、いつの間にか久野治先生も97歳となられました。このお年で、毎年本を発刊しておられるのには頭が下がります。今年は、「茶人伝」。それに装丁も表紙絵もご自分の手によるもの。下の手紙の筆跡とタイトルと書体が同じであることが分かります。人物画も以前からお得意でした。

 著者はもともとは織部の研究者。歴史に埋もれていた織部を発掘。織部研究の功績で知事から表彰されておられます。今回は茶人全体を考察されています。

 茶人と言えば千利休の名が浮かびます。すでに茶道は17歳から学び、千宗易の号を頂き、63歳までその名前で、利休という