彼を、「先輩」と呼ぶことがある。
ただし、彼は 私よりかなり歳下。だから、本来は「後輩」と呼ぶべきなんであろうが、これがなんとなくおかしい。不適当である。だから「センパイ!」。
このように、ある人を、その方の役職、または、年齢差からくる、ある種の「尊称」で呼ぶ場合は、自分の地位がその方の地位より低くなければならない。
社長が、例えば、部下を、その役職だけで呼ぶとすると、かなり奇妙である。「部長!」とか「係長!」とか。
日本の会社で、誰かを、その人の役職で呼ぶのは、決まって、下から上に向かってである。
なぜって、この時、その役職には、ある種の「尊