妄想爺やの徘徊日記25
夜な夜な、街の場末の繁華街に、出没をする、派手なデザインのブランドのシャツを着た、いわゆるちょいワル風の爺さんがいる
彼が、ダメージジーンズの後ろポケットに、20ほどの鍵で膨らむ高価な革のキィーホルダーを突っ込んで、ジャラジャラ音をたてながら歩いているのをよく見かける
バーやスナックを探して歩く会社帰りのサラリーマンを見かけると、おもむろに近づいて来て、兄さん、イイ娘がいるよと、耳打ちをしてくる
タッチパネルを左手に持ち、数人の女性の艷やかな姿のフォトを開いて見せる
どうだい、お気に入りの娘がいれ