宇宙空間のなかで物質の収支は一定である。
去りもせず来ることもない。
不去不来・・・
この空間の中には、
私たち生物の元となる素材が満ち満ちている。
死んだら素材に還るということは
子どもでもわかる自明の理だが、
もしそうならば次のことが言える。
素材は自分の回りに存在している。
ーーその素材で満ち満ちたこの空間は
つまりは「死の世界」といってよい。
とすると自分は死の世界とともにある
ということになる。
これは夢物語でも絵空事でもなく現実の事だ。
いまこうしてパソコンを打っているが、
周囲には素材が満ちている。
つまり死の世界がいつも共にある