ああ サンドリヨン

 ペローさんのお話(contes de Perrault 1695,1697)の中に、「サンドリョンまたはちいさなガラスの靴」という、継子いじめの話があります。
 屋根裏に追いやられたこの子は、寒さのあまり、暖炉の灰の中で暖を取ったので、「尻灰っ子」と呼ばれたことは知られた話しです。
 日本でも、陰謀などによって相手を貶め一族を皆殺しにした歴史の裏側では、その一族の恨みに怯えて、
和歌集や神社を作って祟りを恐れたりしてきました。 わたしは、継母たちによって亡き者にされた継子達への鎮魂歌のように思えました。その鎮魂歌が古代文明を通って伝えられてきたことに、