真っ白な餅に浮かぶ黒豆、「せきね」(三河島)の【豆大福】

京成本線、新三河島駅を降りると明治通り。
そこに目を向けると「せきね」がある。

豆大福(150円)を二個購入。
透明な袋を引きちぎる。モチモチ肌に黒豆が浮かび、窪んだ餅に片栗粉が集積している。まるで谷間に残った雪。小さめの豆大福を軽く親指と中指でつまむと、押し返される。ハリのある表面に浮かんでいるのは黒豆だ。

片栗粉が落ちるのに任せてかじる。
黒豆がプシュッと歯で圧迫される。餅と混ぜ合わせ、伸びる餅を噛んでいるうちに塩味が漂ってきた。上品な甘さに目を閉じて、口の中で甘さを探す。

「豆大福は生きるためにあるんじゃござんせんよ。味わい楽しむためにあるん