火を埋む老後てふものわれにありや 恩賀とみ子
花に射す飴色夕日老後透く 能村登四郎
老後とは時間を自由に使えるよ アロマ
休日は老後に似たり砂糖水 草間時彦「櫻山」
枯芝に老後のごとくさす日かな 富安風生
老後とは 花火の中の氷川丸 渡辺絵衣子
老後とは死ぬまでの日々花木槿 草間時彦
淡墨桜わが晩節に惑ひなし 蒲田美音
晩節やひそけき黄楊の花愛し 宮下翠舟
晩節のごと一輪の梅ひらく 手塚美佐
晩節の竹あをあをと寒の内 鷹羽狩行
いのち微かに振れば音して落花生 正木志司子
いのち